フィールドワーク展ⅩⅢ たんぽぽ
2017年2月4日(土)~6日(月) 11:00~21:00(最終日のみ15:00まで)
BUKATSUDO
About
肌寒い冬が終わると、一年ぶりの春がやってきます。
この展覧会が終わる頃には、道ばたに小さな花がそっと顔を出していることでしょう。
この一年間、私たちはたくさんのまちを訪れ、多くの人と出会いました。
どのまちにも「居心地のいい場」があり、心が揺さぶられる時を過ごしました。
そんな時、わたしたちが大切にしてきたのは、
愛をもって現場にのぞみ、ていねいに観察・記録をすること。
フィールドワークの経験を、まちに還すこと。
その姿勢は、まるでタンポポのようだと言えるかもしれません。
道ばたに根をはり、ささやかに花を咲かせるタンポポ。
ありふれているけれど、とびきり強くてしなやかな雑草です。
タンポポはやがて綿毛をつけ、どこか遠くへ飛んでいきます。
いつしか綿毛はまちに還り、再び花を咲かせます。
わたしたちの活動も、綿毛のように飛んでいってくれたら…。
たくさん、飛ぼう。
そんな想いを込めて、フィールドワーク展を開きます。
Message
毎年、卒業をひかえた学生たちが中心になって
「フィールドワーク展」のタイトルを決める。
これまで、集うことの価値や出会えたよろこびなど、
一緒にいることを愛おしむようなタイトルが多かったのだが、
今年の『たんぽぽ』は、すでに飛び立つことを待ち望んでいるようだ。
思い出をふり返り、一体感を味わうことなく
風に身をまかせたいのだろうか。
きっと、学生たちは「別れ」の大切さを知っているのだ。
いちど去らなければ、また戻ることができないという、
旅の本質をわかっているのだ。ありがとう。👋
加藤文俊
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