イントロ

ABOUT



フィールドワーク展は、慶應義塾大学加藤文俊研究室のメンバーがこれまでに
すすめてきた活動や、卒業プロジェクト、グループワークの成果を報告する場です。
そしてこのフィールドワーク展は、15年目を迎えます。

今回のフィールドワーク展のタイトルは「ドリップ」。
まちとは。人とは。自分とは。
日ごろの活動のなかで、これらを問い続けた先に私たちが見つけたのは、
過程を見つめる愛おしさでした。

「フィールドワーク展XV:ドリップ」は、
時間と思い出を積み重ね、一つひとつの手間を惜しまず、
ていねいに仕上げた作品の魅力がにじむような展覧会です。

[ タイトル ]

慶応義塾大学 環境情報学部 加藤文俊研究室 フィールドワーク展XV ドリップ

[ 日時 ]

2019年2月8日(金)〜 10日(日)11:00〜19:00(最終日は15:00)

[ 会場 ]

LE DECO(〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-16-3 髙桑ビル 5F/6F)

MESSAGE

先生

「ドリップ」によせて

ついに15回目。 ちょっと感傷的な気分に浸りながら、なんだか落ち着かない。 15年間続けてきたものの、「展覧会のつくり方」を引き継いでゆくのはなかなか難しいのだ。 毎年、この時期になるとみんなで準備をして、計画どおりにすすまないところは現場でドタバタと調整する。 展示が終わると、開放感に身を任せてしまう。卒業生が抜けてあたらしいメンバーが加わり、また一から「フィールドワーク展」をつくることになる。くり返してはいるが、毎回、あたらしい。

「ドリップ」も難しい。同じ豆を挽いて、いつもと同じように淹れているつもりでも、味は微妙にちがう。フィルターをとおる一滴一滴が、少しずつカップに満ちて、その日の味をつくる。じつは「ドリップ」も、毎回、あたらしい。だからこそ、じぶんの手で淹れたくなる。ぼくたちは、その愉しさを覚えたのだ。ついに15回目。どのような味になるのか、いまから待ちどおしい。

加藤文俊

CONTENTS

「店員さん」百科
津田ひかる

一見するとみんな同じ「店員さん」に見えるユニフォーム。しかし注意深く観察してみると、ひとりひとり違うことに気がつきます。使うペンの種類や、ポケットの使い方、リボンの結び方ひとつ取ってもみんな同じではなく、その違いにこそ、そのひとの個性と工夫が滲み出ているのです。

ユニフォームにおけるポケットはつまり、制約の中で、自由にカスタマイズすることを許された余白。このプロジェクトは、ポケットに滲むわずかな情報を観察し、豊かに想像することで相手を「店員さん」として見ることから脱却する試みです。

※カップをクリックすると、それぞれのコンテンツを読むことができます。

ACCESS



LE DECO

〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-16-3 髙桑ビル 5F/6F
渋谷駅新南口からは徒歩 1分
渋谷駅東口を出て明治通りを恵比寿方面に徒歩 5分
東横線・副都心線 渋谷駅:16B出口から直進で徒歩 3〜4分