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リサーチキャラバン

47都道府県の踏査を目指して。

「モバイルラーニングとコミュニティづくり」は、カメラ付きケータイをはじめとするモバイルメディアを、地域コミュニティの評価・再評価のためのデバイスとして活用する試みです。そのための方法として、フィールドワークを重視します。身近な場所はもとより、できるかぎりフットワークを軽くして、見知らぬまちを訪れます。さまざまなモバイルメディアは、私たちの五感とともに、観察・記録の可能性を拡げ、まち歩きの経験を豊かにするのです。
フィールドワークをつうじて、地域コミュニティに偏在する多様な「グッドプレイス」をさがし、その成果はポストカードやまち歩きの音声ガイド(ポッドキャスト)、電車の中吊り広告、ゲーム、CM映像などのフォーマットでまとめ、地域での配布・流通の仕組みを考案します。絶えず蓄積されてゆく「生活記録」を編纂することによって、あたらしい地域メディアのデザインをすすめます。


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フィールドワークという方法は、まちや地域を知るだけではなく、結局のところ、人びととの関係性を育むというコミュニケーションの問題として理解されることが重要です。そして、じぶんを取りまく環境が、(いろいろな意味で)「不完全」だという認識が、旅への欲求になり、人に会うための動機づけになるのです。
あたらしい地域を訪れながら、じぶんの経験として語ることのできるまちや地域を増やすこと(=拡げてゆくこと)。そして、訪れた先で見たこと・感じたことを何らかのかたちで記録し、その記録を流通可能なかたちにしながら、地域に暮らす人びととの関係性を育むこと(=深めてゆくこと)。これらをバランスよくすすめることが、大きな課題となります。幸いなことに、「つながり」が「つながり」を呼び、私たちのフィールドワークは、しばらく続きそうです。