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はじめに

加藤文俊


2014年10月24日(金)〜26日(日) 紀の国トレイナート2014

今回は、ポスターづくりではなく、ペア(あるいは3人)で「トレイナート」の記録を試みることにしました。26日の朝、トレイナート号の車内でプレゼンテーションをおこなうということだけを決めて、あとは、基本的に自由。

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学生たちは、どのように「トレイナート」と向き合うかを考え、人と関わって(あるいは、じっと駅に留まって)素材を集め、ひと晩かけて成果をまとめました。
電車のなかでのプレゼンテーションは、2008年の冬、豊橋市電のなかで成果報告会を開いて以来、2度目。プロジェクターもマイク(アンプ)もバッテリーで動かして、1時間ほど、電車のなかを「教室」のようにつかうことができました。

かぎられた時間で取材も制作もすすめなければならなかったので、仕上げはやや粗いものの、それぞれのグループの個性が際立っています。一日二日前の出来事について、まさにその現場の辺りを移動しながらみんなで共有するやり方は、臨場感にあふれていました。
学生たちが綴った「トレイナート」をめぐる8つの「ものがたり」を並べることで、このイベントに、あらたな輪郭を描きくわえることができます。いずれも、プログラムには載っていない、アーティストと乗客(鑑賞者)との「あいだ」にある成果物なのです。

【参考】