VANOTICA

慶應義塾大学 加藤文俊研究室
フィールドワーク展 XXI

 

2025年2月7日(金)〜9日(日)
11:00〜20:00
 

 

あの人とおしゃべりしたことをあの場所で見聞きしたことを
いつまでもつなぎとめておくことはできないだろうか。
いまここにいない、
あの人のこと、あの場所のことを
思い出して丁寧に言葉にする。

それは自分のための言葉で、あの人に宛てた言葉だ。
まだ出会っていないだれかのための言葉でもあるのかもしれない。
その言葉をちいさな紙にのせて、伝わるように、届くようにくふうする。
おしゃべりをしたあの人に渡したい。あのまちに返したい。

いつか、いまここの出来事を思い出したときのためにしまっておきたい。
これは私たちが大切につなぎとめてきた、ものとこと。


更新情報|Updates

  • 2025/1/31 - 展示内容(一部)を公開しました。
  • 2025/1/22 - 「綴」「アクセス」など更新しました。
  • 2025/1/21 - 予約(Peatix)サイトをオープンしました。 → https://fw1021-superu.peatix.com
  • 2024/12/20 - ウェブサイトを公開しました。

展示紹介|Contents

卒業プロジェクト(4年生)

円環のなかを巡る

篠原 彩乃

 

誰かと時空間を共有して楽しかったと感じた場も、しばらく経つと、そのときを思い出す今の自分の過去の延長線上にそのときの自分をうまくイメージできないことがある。あの場を保存し再びアクセスできたなら、自分をたしかめて確証を持つことができるのにと思っていた。この卒業プロジェクトは、ビデオで記録した私と友人の共食の場を分析しながら、他者と時空間を共有する(できる)ことの不思議さについて思考した記録である。

「らしさ」の探求

岩﨑 日向子

 

アーカイブ/23は10年以上前、誰かにとっての特別な人間になりたいと思い、新たな環境と新たな友人関係にもがき、葛藤していたわたしが築いた「自分らしさ」や、感じていた「まちらしさ」の答え合わせとなったプロジェクトである。過去の自分を肯定したり、時に否定しながらも自分自身や今も交友関係が続く他者に寄り添うことで、これからもよい関係を築いていくきっかけとなるのではないだろうか。プロジェクトでは小学校6年間の間に積み重ねられた日記や手紙、写真や人を手がかりにしながら、過去をすくい、当時は言葉にできなかった思いを、23歳のわたしなりの言葉で文字に表し、過去の自分と現在のわたしを繋ぐものとなっている。

一度離れたまちをまなざす

宮下 理来

 

つたない暮らし

山本 幸歩

 

友人と2人暮らしをはじめた。私たちの関係性には「同居人」という名前があてられたのだけれど、引っ越しや日々の生活を営む中で、一体なにが変わったのだろうか。日記や週1回の話し合いの時間の録音・レシートや家具の動きなどの記録から、エッセイを綴った。そして、そのエッセイを紐解くことで、家を「物件」から「ハウス」、「ホーム」にしていく過程や心地よく暮らすために大切なことを見つけていくプロジェクトだ。

大学院生のプロジェクト

positioning
- 修士研究/博士研究の接続と分岐

牧野 渚・河井 彩花・大浦 早貴・新田 莉生

 

修士課程在籍中の牧野渚、河井彩花、大浦早貴、博士課程在籍中の新田莉生の4人によるグループ展示です。それぞれの研究テーマの先行研究や、研究を語るうえで欠かせない人・もの・本・出来事について、3日間在廊しながら、大きな黒板に書き込んで整理します。研究のテーマやペースの異なる4人の研究の、ゆるやかなつながりとひろがりを可視化することを目指します。

 

Bread Poem パンのうた

牧野 渚 撮影:神作 真由

 

見えない存在として扱われ、痛みを抱えさせられる人たちにとって、明日を迎えるための望みはあまりにも希薄。
それが、繰り返し訪れるようになる日々。朝ごはんに食べるパンのように、なじみのものになるときを夢想していくための制作です。

グループワーク

ぐるめわ

蓮見 まどか・松本 仁奈・佐藤 亜美

 

野毛のグルメを巡るグループワークをしたい、との想いから名付けた「ぐるめわ」。グルメを「食べる」だけでなく、時にはその食材のゆくえを追いかけながら、野毛の魅力を感じてきた。
料理からみえてくる食のネットワーク、昼と夜で違う表情を見せる野毛、扉の先に広がる多様な世界観をもつお店の数々…。
展示では、そんな野毛の魅力を「食」を通じて表現する予定だ。「ぐるめわ」が見た野毛を、ぜひご賞味あれ。

やまから

池本 次郎・矢野 晶・大塚 みな美

 

人々は今日も野毛で酒を飲み、酒を買い、まちに繰り出していく。賑やかでせわしない人々の動きとともに、酒もまちを流れていく。人から人へ、店から店へ、酒は野毛の血液として巡っていくのだ。私たち「やまから」は野毛の酒屋に注目し、酒の動きからまちを見ることにした。酒の流通への関心は、酒屋をとりまく人々の移動やつながりにも広がった。展覧会では、酒と人が動いていく様子をボードゲームで表現する。

カ族

木村 晃子・友浦 涼香・辻 絢香

 

このまちで暮らしている人たちがいる。野毛で出会った人、お店、場所にはわたしたちが見えているだけではない、物語があることを感じる。わたしたちの活動の契機となった「野毛ストーリー」が刊行されてから三十八年が経った。三十八年が経った野毛は、お店を守る人や通う人、住む人、建物や景色も変化したのだろう。それでも変わらず大切にされてきたものがあると分かった。その物語を、文章とイラストで表現して展示する。

あっとほーむ

清水 彩也香・伊東 柚香・吉田 優斗

 

「あの人たち仲良さそう」「あの2人は気まずそう」と、時に私たちは誰かと誰かの間柄を勝手に想像することがある。何を根拠にそう思っているのか、野毛地区センターに居座ることでその手がかりが見えてきた。特に、共有スペースは囲碁を楽しむ常連さんが多く、距離感や会話、目線や姿勢などいろんな要素から関係性を想像することができる。言葉では伝えづらい人と人の間に流れる雰囲気を、動画を用いながら表現している。

とりあえズ

小田 文太郎・松田 旺大・神作 真由

 

私たちは野毛の夜の街に魅力を感じている。ありとあらゆるコンセプトのお店が老舗から新しいものまで立ち並んでいて、夜になるとより個性が際立つ。人々はこの混沌とした雰囲気に身を任せ、居場所を見出す。私たちはハーモニカ横丁の前にある喫茶みなとというバーにいざなわれ、野毛の一員になることとなった。そこに集まる人と仲良くなれるのは、この自由な街に身を任せた者同士だからかもしれない。

キッチンのプロジェクト

会場となるBUKATSUDOには、キッチンがあります。今回は、日替わりでキッチンをつかった企画が予定されています。一部については、事前予約が必要です。

わたしとカレー

2月7日(金)11:30〜14:30

 
最近の「カリーキャラバン」は、「カレーキャラバン」で培われた「赤字モデル」の考えはそのまま、「わたしとカレー」という活動をすすめています。スパイスの香りにつつまれながら、カレーのある情景を思い浮かべて、文章を綴ってみる。書いたら、その思い出とともにカレーを食べる。そんなプロジェクトです。昨年春から、これまでに160本ほどの「わたしとカレー」にまつわる「ちいさな生活史」が集まりました。今回が、通算9回目の「わたしとカレー」になります。
スペースがかぎられているので、事前に予約していただいて、6〜7人ずつ3周という規模を想定しています。(基本、ワンオペなので、そのくらいが限界です。)
◎予約サイトへ → https://ccatfw1021.peatix.com/

 

ぐるめや

2月8日(土)11:30〜14:30

 
「ぐるめや」は、ぐるめわのメンバーによる小さな創作料理店です。
野毛の「食」を巡る中で、その多彩な雰囲気や店を選ぶ楽しさが、まるでコラージュのように感じられました。そこで、私たちが制作したコラージュブックを使い、みなさんにも野毛をコラージュしていただくことにしました。そのコラージュを手がかりに、私たちは野毛で仕入れた食材を使って一口サイズの創作料理を仕上げます。どんな料理が生まれるのか、ぜひお楽しみください。
 

  • 当日は、コラージュブック(500円)をご購入いただいた方から先着順でご案内します。事前の準備は必要ありません。
  • その場で料理をお作りするため、出来上がりまでに20分ほどお時間をいただきます。
 

(準備中)

2月9日(日)11:30〜14:30

 

スナック 莉婆

2月7日(金)16:30〜19:30

 
これまでいろんなことがあった話、これから楽しみにしている話、まさにいま悩みの渦中にいる話など、どんなことも。
あなたの人生を、ぜひ話しに来てください。いろんなきっかけと文脈で集まったひと同士、とりとめのあること、ないこと、いろんなことを語らいながら金曜の夜に流れる時間を過ごしましょう!
多様な生き方が集まる、しゃべり場。
2/7 16:30〜19:30、飲み物を用意して、みなとみらいでお待ちしています!
お代は、いただきません。その代わり、あなたの人生のお話を聞かせてください。特別なエピソードがないとだめ、なんてことはありません。このテーマに心が動いたなら、ぜひお気軽にお越しください!
なお、満席6名の小規模運営のため、16:30〜17:30、17:30〜18:30、18:30〜19:30の全3回を予約制とさせていただきます。
当日空きがあれば、予約なしのご来店も歓迎です!
ご予約、お待ちしております。
◎予約サイトへ → https://snackriver.peatix.com/

 

スナック オーロラ

2月8日(土)16:30〜19:30

 
「目には見えないけれど、確かにそこにあるような安心感の所在」について日々関心をもっています。
今回は、その中でも、「おかえり」という言葉に着目し、みなさんの記憶にある「おかえり」の個人的なエピソードやイメージを共有できる場にできればと思っています。
わたしも含め、みなさんと会話をしながら、思わぬ着地点へたどり着けるのをたのしみにお待ちしております!!
当日は、ワークショップの形式も考えておりますが、集まった雰囲気で工夫できればと。
※1 会場の関係から一部予約制としておりますが、当日参加枠もございます。参加は無料です。
※2 研究の観点から、一部記録にご協力いただけますと幸いです(当日の雰囲気を1つのzineにまとめる可能性があります)。
※3 お飲み物は準備しておりますが、お酒を飲む場所ではないのでご注意ください。対話がメインの場となります。
 
<開催時間>
①16:30-17:45 
②18:00-19:15 
(両時間とも途中退室可で席が空き次第途中参加も可能です。気負わずお気軽にお越しください!)
◎予約サイトへ → https://snackourora.peatix.com/

 

ジンとジン

2月9日(日)16:30〜19:30

 
いま、興味をよせていること。ふたつとも、カタカナにすると「ジン」でした。だから、ジンとジンを合流させれば、いちどにいろいろなことを学べるにちがいない。きっと楽しい。そう思って、「ジンとジン」をはじめます。
「ジン(zine)」か「ジン(gin)」をお互いに持ちよって、交換します。「z」なら「g」を。「g」には「z」を。くわしいひとも、それほどでもないひとも、みんなで「ジンとジン」について話しましょう。
まずは「フィールドワーク展」の一角でスタートして、できればゆっくりと続けていきたいと考えています。会場の都合上、事前に予約をお願いしています。
交換のための「ジン」(zineまたはgin、あるいは両方?)を持参していただくことが参加の条件です。
◎予約サイトへ → https://gtzatfw1021.peatix.com/

 

いろいろなプロジェクト

加藤研タイムライン

(準備中)

ポスターのポスター

加藤文俊研究室では、全国を巡りながら「キャンプ」と呼ぶワークショップ型のフィールドワークをすすめてきました。まちに暮らす人びとの想いや生きざまに触れ、調査の成果物としてポスターをつくって還すという過程で、日常生活の豊かさ、複雑さと向き合うことになります。ポスターというメディアは、シンプルながらも、じぶんたちの姿をあらためて見つめなおすきっかけになり、私たちのコミュニケーションを促します。
今回は、15年ほど続けてきたポスターづくりのワークショップの成果をまとめてふり返ります。

ジブン(ジ)テン

2009年に卒業したフジイハルカの卒業プロジェクトとして始まり、これまで何人もの加藤研の仲間に代々受け継がれてきた『ジブン(ジ)テン』。それが今回、松本仁奈の手に渡りました。『ジブン(ジ)テン』は、特定の個人にまつわることがらを集め、解説付きでまとめたものです。具体的には、自分自身が幼少期〜中学、高校時代にかけて影響の受けたものを11カテゴリーに分類し、それぞれに関連する記憶や体験を300〜400字程度のショートエッセイとして綴っています。完成した項目を50音順に並べることで、時系列に束縛されない個人史の制作を目指しました。


会場|Access

BUKATSUDO

横浜市西区みなとみらい2-2-1 ランドマークプラザ 地下1階
(みなとみらい線「みなとみらい」駅徒歩3分、JR市営地下鉄「桜木町」駅徒歩5分)
https://bukatsu-do.jp/


ご予約|Reservation

事前予約のお願い
「フィールドワーク展 XXI【綴】」では、事前予約をお願いしています。混雑緩和のために、あらかじめご予定をうかがう目的なので、予約がなくても入場は可能です。
* 状況により、入館方法や内容を変更する場合があります。あらかじめご了承ください。
 

予約サイト(Peatix)