『XXの社会学』を考える

Sociological Books of Every Damned Things

 

日記の社会学

西谷 唯香
 
最近は何をするにも携帯、パソコンと便利な時代になった。しかしきっと本書を読んだあなたは日記の素晴らしさに気付かされるだろう。「日記」、そう一言で言ってもさまざまな役目を果たすことができる。記録としての日記、人と人とのコミュニケーションを結ぶ働きをする日記、エスノメソドロジー研究などにも役立つ資料としての日記。十世紀ぐらいから世の中に広まったと言われている日記であるが、ITの発展により徐々にその存在感が薄くなってしまっている。本書を通して日記の奥ゆかしさをもう一度考えてみよう。