『XXの社会学』を考える

Sociological Books of Every Damned Things

 

かき氷の社会学

入江 桜子
 
2011年よりお祭りの屋台のかき氷とは違う路面店のかき氷屋が増えていった。シロップの素材そのものにこだわって全国の農家からフルーツ等を仕入れていたり、ブリュレやエスプーマ、ケーキのような形と行った見た目に時間をかけていたりとひと工夫がされている。私はかき氷の待機時間や製作時間に見合わない消費時間を「セツナ溶け」と呼び、時間をかけてでもかき氷を食べたいと思う心理や、かき氷屋に並ぶ人々が「セツナ溶け」を求める理由を解き明かしていく。