まちに還す

更新日 2013-11-08

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まちに還す

無事に印刷が終わり、「大町ほほえむスクエア」にパネルに入れたポスターを並べます。全部で12枚のポスターが完成して、ちいさなポスター展の開催です。
それぞれのペア(グループ)は、順番に、ポスターを手にしながら取材の経過などを説明し、「キャンプ」の成果を報告しました。不思議なことに、じぶんがつくったポスターの前では、誰もが饒舌になります。それは、密度の濃いコミュニケーションがあったこと、取材をした人への想いの表れです。

ふたたびポスターになった皆さんもやって来て、完成したばかりのポスターを一緒に眺めました。「キャンプ」で、もっとも感情が揺さぶられる場面です。4年ぶりに訪れたまちで、人びとやまち並みばかりでなく、ぼくたち自身も変わったということを、あらためて実感しました。〈見る〉ために赴いていたのですが、それは同時に〈見られる〉機会だったのです。

IMGP6748.JPG11月3日:大町ほほえむスクエア
世界にたった1枚(せいぜい2枚)のポスターは、どこかの軒先や店のなかに貼られています。ポスターがあれば、直接ことばを交わすことはなくても、その人の〈生きざま〉をうかがい知ることができます。ぼくたちが切り取った一瞬を起点に、時間が流れはじめるのです。
遠く離れていても、ぼくたちは人を想うことができます。ポスターは、誰かを想うきっかけをあたえてくれます。人を想うこと、そして想われること。その尊さについて考えました。