経験をまちに還す
中吊り広告は、2007年7月9日(月)〜20日(金)にかけて、江ノ電の車内に掲出されました。まず、だれの「作品」が掛かっているか、事前にわからないので、乗って、探すだけで、予想以上にドキドキしました。できるだけ多くの「作品」を見るためには、途中で降りて次の電車を待ったり、すれ違う車両を眺めたり、ちょっとした工夫が必要ですが、じぶんたちのつくった中吊りが人目に触れている現場を、じかに見ることができます。江ノ電は、ぼくたち身の丈に合った、ちょうどいいスケールの「移動ギャラリー」だったのかもしれません。
中吊り広告の姿をした調査報告書は、ごく自然に電車という空間にとけ込んでいました。「何の広告だろう?」と思う人はいても、こうしてフィールド調査の成果が、「中吊りギャラリー」に展示されていることには、気づかなかったはずです。通勤帰りの“お父さん”が、(知ってか知らずか)中吊りを見上げている姿を見ると、ちょっと愉快な気分になりました。フィールドワークの経験は、ぼくたちの手許だけで活用するのではなく、現場に「還る」必要があるのです。
ホーム
プロジェクトの概要
ギャラリー
資料
前のページへ