いけずなまち 2 It could have been better

「いけず」と生きる


小田島純・城間さくら・橋本彩香・家洞李沙

 
前学期、スウェーデンの家具量販店「IKEA」をもじって「IKEZ」というネーミングで調査をすすめていた班があった。(詳しくは、2016年度春・夏学期冊子『いけずなまち』を参照。)私たちはその方向性を引き継ぎ、調査をはじめた。そして、前学期から構想があった「イケズカタログ」を最終成果物として世に送り出すことにした。それは「いけず」な事例をモノや人のふるまいを使って一時的に緩衝する提案をあつめた記録集だ。そのため、実際に足を動かすのと並行して、フォーマットを参考にしようとイケアカタログの研究も行った。私たちを驚かせたのは、300ページを越える分厚さと膨大な商品数である。このボリュームに到達するには、とにかく「いけず」な事例をたくさん集めるしかない。私たちはがむしゃらにまちを歩きはじめた。

同時に、イケアカタログはモノそのものよりも、モノが置かれている状況や人とモノとの関係性を重視して表現されているという発見があった。似たような性質をもつ「いけず」とその緩衝方法を伝えるためには、カタログという表現方法が適していると考えた。→ つづきを読む(『いけずなまち 2』pdf版: http://vanotica.net/ichbb2/booklet.pdf

◎成果は2017年2月4日(土)〜6日(月)にかけて開催された「フィールドワーク展XIII:たんぽぽ」で展示・頒布しました。