はたらく姿を追う

更新日 2010-04-30

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はたらく姿を追う

P3112641.JPG【11:30ごろ】当然のことながら、お昼時はいそがしい。カメラを提げて、2人ひと組で、まちに出かけます。お弁当屋さん、工務店、塾、珈琲店、肌着屋さんなど、墨東ではたらく人びとに密着して、まちのこと、暮らしのことを取材します。調査や取材というと、つい特別な扱いを受けられるものだと勘違いしがちですが、じつは、皆さんの忙しい日常に踏み込むことになります。

「調査者」は、つねに「じゃま者」になりうることを考えながら、頃合いを見計らうセンスが求められます。時には、お叱りを受けつつも、あらためて、人びとのふだんの生活を知ることの難しさを体験するのです。

ぼくたちが細心の注意をはらったとしても、「よそ者」であることには変わりません。いきなり“外”からやって来て、ちょっとばかりのやりとりで、いったい何がわかるのか…という問題は、いつも気になるところです。たしかに、取材と呼べるのは、長くても数時間です。「キャンプ」は、短い時間であるからこそ、偶然の出会いを尊び、ほどよい緊張感をもって人に向き合うことの大切さを実感するきっかけになります。