涙も流れる

12月13日：講評会・交流会（＠釜石ベイシティホテル）13日の朝、大判プリンターが動きはじめて、ポスターが印刷されていきます。やはり、A1サイズで出力すると、なかなかの迫力です。刷り上がったものから壁に貼り、会場は、アトリエからギャラリーへと雰囲気を変えます。

そして、それぞれのグループが簡単なプレゼンテーションを終えて、交流会の開催です。無事に仕上がったことを喜び、祝盃をあげます。“モデル”となった皆さんも、会場に足をはこんでくれました。ふだんは見たことのない自分を、ポスターとして眺めることは、あらためて日常を想うきっかけになるはずです。

ポスターのなかの自分を見て感激し、涙を流す人もいました。その姿を見て、ポスターをつくった学生たちも、目頭を熱くする。とても尊ぶべき、清らかな瞬間です。世界に１枚だけのポスターは、人と人との距離を、一気に縮めます。ぼくたちは、プロのデザイナーではありません。だからこそ、メディアのもつ力強さを直接的に感じることができるのでしょう。今回のプロジェクトでつくられた16枚のポスターは、どれも愛おしく、釜石のまちを映しています。