みんなで観る
古い民家は「シアター」になります。徹夜で完成させた映像を、地元の人びとに観てもらい、意見交換をしました。いうまでもなく、評価者は教員だけではありません。まさに調査をおこなった現場で、場合によっては被写体となった人から、直接感想やコメントを聞くことができます。すべてが、リアルな体験です。
今回作成されたCM映像は、「おきみやげ」のようなものです。つまりは、「何か」を置いて帰るということです。ぼくたちの「おきみやげ」はどうなるのか…。それは、地域のかたがたにおまかせするしかありません。決して、無責任なことを言うわけではなく、けっきょくは、地元の人びとが創らなければダメだと思うからです。
そのきっかけづくりになるような、少なくとも“話のタネ”になるような、「何か」を置いて帰ることが、ぼくたちの活動の意味だと考えています。
地域メディアとしてのデザインが優れているならば、「置いて帰る」は、やがては「置いて変える」となり、微力ながらも地域に貢献することになるでしょう。