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更新日 2010-12-26

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IMG_0565.JPGPCのをのぞき込んで、ダイジェストビデオを鑑賞します。2日目。午後2時半ごろには、無事にカレンダーLinkIconダイジェストビデオLinkIconが完成し、発表会・講評会をおこないました。この「キャンプ」のあいだじゅう、ぼくたちのことをずっと見守ってくれていた皆さん、そして、取材に協力していただいた8年前の中学2年生たち。みんなが集まりました。3つのテーブルに分かれて、この二日間をふり返るビデオを鑑賞し、続いてカレンダーのお披露目です。

やはり、じぶん自身が、あるいはごく身近なだれかがカレンダーのなかに現れると、惹きつけられます。この二日間に集った全員の誕生日が、ちいさな写真とともに、カレンダーに記載されています。一冊のカレンダーのなかに、「首里キャンプ」に関わったが集合しています。

カレンダーは、「半製品」です。あらかじめ写真や文字が印刷され、あたらしい年を、あたらしい時間を過ごすための情報が並んでいます。しかしながら、多くのカレンダーは、使われることによって「完成品」に近づきます。大切な日は、カレンダーに印をつけて忘れないようにする。目標に向かってすすむために、言葉を添える。月ごとにページを繰ることで、季節の移ろいを感じる。カレンダーは、最後のページになるまで、少しずつ姿を変えてゆくのです。

完成したカレンダーは、2011年の4月からはじまります。このカレンダーとともに、あたらしい1年を過ごしてみたいと思います。誕生日も、数年前の出来事も、そして何よりも、みんなでカレンダーをつくった体験が、カレンダーに埋め込まれています。カレンダーそのものが、何かを思い出すきっかけになるはずです。カレンダーは、つねに書き換えられながら成長します。カレンダーを育てることで、私たちは、友だちのこと、そしてまち並みのことを記憶に刻みます。カレンダーづくりも、私たちのフィールドワークの成果を、まちに還す方法だと言えるでしょう。誰かの誕生日には、メールを書く。笑顔の写真を見て、まちのことを思い出す。カレンダーを壁に貼れば、まちとの長い関わりがはじまります。