折り本をつくる
今回の作業スペースとなったアークプラザ(アサヒ商会)ここ数回のフィールドワークでは(たとえば家島, 2009年9月・釜石, 2009年12月・向島, 2010年3月)、成果をまとめてポスターをつくりました。
その経験のなかで、ポスターという媒体が、なかなか面白いということがわかってきたのですが、今回は、ちいさな冊子づくりに挑戦です。
いつもより少し多めに文章を書いて、A3の用紙にレイアウトして印刷し、切れ目を入れて折ると、8ページのちいさな冊子(折り本)ができます。仕事場を見学させていただき、じっくりインタビューをすることができたので、それに応えるべく「読み物」としての質を高めることが課題です。いつものように、ひと晩で完成を目指す「キャンプ」です。
もうひとつ、この機会に試してみたかったのは、出力の方法です。ポスターや中吊り広告をつくったときは、大判プリンターを運んだり、あるいは現地にあるものを使えるようにお願いしたり。それなりに、準備が必要でした。今回は、できるだけ身軽になってフィールドへ出かけ、その場で出力するという方法を模索してみることにしました。もちろん、準備の段階からお世話になった津久井さんに頼めば、彼の事務所のプリンターを使わせてもらうことは可能だったのですが、まちのなかで印刷する実験をおこなうことにしたのです。