配ってから

折り本のデータをコンビニで出力する。ここ数年、コンビニはさらに便利な場所になりつつあります。コピー機は、もはやコピーだけではなく、出先で使える多機能プリンターとなりました（一部では、あらかじめ登録しておけば、コンビニで住民票を出力することもできます）。

データができたら、ネットワークを介して送信し、あとはコンビニで所定の操作をすれば、カラフルな折り本の原稿が出てきます。転送できるファイルのサイズには制限がありますが、できるかぎり現地調達の可能性をさぐり、コンビニを「出力センター」として活用するのも、ぼくたちが標榜する「キャンプ」のスタイルです。

完成した冊子を届ける（メルスマーケット）写真：かがわかざる午後２時ごろには、無事にすべての原稿が完成しました。コンビニで印刷された用紙に、丁寧に切れ目を入れて折りたためば完成です。みんなで集まって、それぞれの成果物について簡単なプレゼンテーションと講評会をおこないました。絲山さんも、足をはこんでくださり、いろいろとコメントをいただきました。

そして、ふたたびおじゃました場所へ。できあがったばかりの冊子をお届けして、このプロジェクトは終了です。その場でつくって、滞在中に還すという「キャンプ」のアプローチ。はじめての試みで、少しドタバタしましたが、できあがった９冊の折り本を束ねると、充実感を味わうことができます。