すすめかた

すすめかた

「場のチカラ プロジェクト」は、月曜日・木曜日に開講します。「場所(place)」の問題に向き合う上で、学習環境のデザインやコミュニケーションのあり方について考えることは、とても重要です。ここ数年の活動をふまえ、大きく「キャンパス」と「キャンプ」という、ふたつの〈時間・空間〉を組み合わせるかたちで、研究会を構成します。これらのふたつの「場所」は、相互に関連しながら、ぼくたちの「創造性」を高めてくれるはずです。
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月曜日は「キャンパス」

「キャンパス」は、より「フォーマル」な〈時間・空間〉です。原則として、月曜日は、「キャンパス」で開講します(@ドコモハウス)。「時間割」に記載されているとおり、90分間です。基本的には、月曜日は学生のプレゼンテーションと、それに対する講評やアドバイスの時間として位置づけています。人数やメンバー構成によって、調整が必要になりますが、以下のようなプレゼンテーションをおこないます。

  • 個人プロジェクト(修士研究)の進捗報告
  • 個人プロジェクト(卒業制作)の進捗報告(2011年3月卒業予定の4年生が対象)
  • 個人プロジェクト/グループワーク(「生活記録」の社会学)の進捗報告(1〜4年生が取り組む課題:内容等の詳細は、履修者が確定した段階で調整します。)

その他、概念的な整理やまとめ、フィールドワークのふりかえりの時間として、活用します。「時間割」どおり、90分…と書きましたが、研究会「後」の時間も大切だと考えています。より「インフォーマル」なかたちで話をしたり、アイデアを交換したりすることはとても有意味です。たとえば、ドコモハウスという環境を活かして、「炊き出し」をおこなうこともあります。これは、たんに空腹を満たすということだけではなく、「生活のある研究」について考える、よいきっかけになります(なによりも、「食」は、コミュニケーションを活性化させることはまちがいないでしょう)。なるべく、研究会「後」の時間も使えるように、じぶんのスケジュールを構成してください。

木曜日は「キャンプ」

「キャンプ」は、フィールドワークを中心とする学習プログラムです(詳細は、開講時に説明します)。4月〜7月にかけて、「キャンプ」の概念的な整理をしながら、実際にどのようなことが可能かについて、実践を試みます。
2010年度春学期は、下記の7回の「キャンプ」をおこなう計画です。1泊2日の「キャンプ」も予定していますが、原則として、1回の「キャンプ」は180分程度、つまり2コマ分相当だと考えてください。「キャンパス」の外に、ワークショップ型の学習環境をつくり、「場所(place)」の問題について考えます。いうまでもなく、こうした、数時間程度の「キャンプ」は、ちいさな「旅」のようなものです。いつもとはちがった〈時間・空間〉に身を置き、頭と身体を動かします。

従来の「時間割」にはない、講義や演習で構成されることになるので、木曜日の午後は自由に動けるように、履修計画を立ててください。

4/15
キャンプ 01:TBA
5/6
キャンプ 02:TBA
5/15〜16
キャンプ 03:フィールドワーク(予定)
5/27
キャンプ 04:TBA
6/10
キャンプ 05:TBA
6/24
キャンプ 06:TBA
7/8
キャンプ07:TBA

「キャンプ」の心得(つづき)

じぶんを記録する

フィールドワークを基本的なアプローチにする際、調査の対象となる〈モノ・コト〉への感受性ばかりでなく、テーマに取り組んでいるじぶん自身への感受性も重要です。つまり、じぶんが、いったいどのような〈立場〉で〈モノ・コト〉を見ているのか…をどれだけ意識できるかということです。また、その〈立場〉をどのように明示的に表現(=つまりは調査結果の報告)できるか、が大切です。フィールドワークをおこなう際には、現場で見たこと・発見したことを書き留めるためにフィールドノートを書くのが一般的ですが、研究会の時間をふくめ、日々のじぶんをハガキやモブログに記録します。