the Fun Theory ::: ぱちわ

ぱちわ

今年も暑い夏がやってきた。少しでも涼しい場所を求め、快適な空間を求め人々は様々な手段や道具を活用し、毎日何とかして暑さをしのごうとしている。近年地球温暖化が進んできているのにも関わらず、ますます夏場のエアコン使用が加速している状況にある。そこで、少しでも環境に優しく、エコにつながるような問題解決型のファンセオリーについて私たちは考えた。

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思考錯誤を重ね、ようやくアイデアとしてまとまったのが「ぱちわ」である。仕組みはいたって簡単。ぱちわを手に取り、普通の団扇と同じように扇ぐだけ。動作に合わせてぱちわについた2つの目が瞬きをするようになっている。瞬きの動き(ぱちぱち)×うちわ=「ぱちわ」である。

私たちは、実験を繰り返していくうちに「目」というものに人々は敏感に反応するということがわかった。何かに見つめられている、どこからか視線を浴びている、そんな感覚は誰しもが感じやすいものである。人とつい目が合ってしまったという経験も少なくないだろう。

ここから「目」に着目してアイデアを練ってきた結果、このぱちわにたどり着いた。扇ぐことがいつもよりも楽しい、気付いたら涼しさを求めるよりも扇ぐ楽しみの方が大きくなってきている。そのような状況が起こり得るのではないだろうか。両面に目をつけることによって、扇いでいる人自身も、それを見ている人も瞬きの動きを見ることができる。そして、見ていただけの人々もついぱちわで扇いでみたくなる。こういった連鎖的な反応も期待できる。みんなが楽しくぱちわで扇いで涼んでいる、ぱちわを使って、知らずのうちに楽しみつつ自分で心地よい風を起こして暑さを解消することができれば、エアコンの温度設定を高めにしてもなんのその。小さなエコ活動にもつなげることができる。環境にもそして身体にも優しい、ぱちわなのである。

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