the Fun Theory ::: Air mimiGear

Air mimiGear (=music mix gizmo)


もともとは、音声が再生されるはずだと思うのですが、どうやら不具合があるようです。

運動会の徒競走の音楽、閉店を伝える蛍の光、経過時間を伝える将棋の実況。わたしたちの意識の中には、「この音が鳴ると、どうしてもこの行動をとりたくなってしまう」、そういう音が存在している。その音が鳴った途端に変わる人の行動は、それを見ている周囲の人間をおもわずくすっとさせてしまう。そのような光景において、「行動が変わった人」「行動を変えさせた人」「それを見ている人」それぞれにFUNがある、と解釈した。 そこでコンセプトとして選んだのは、「人の行動を誘発する音」である。わたしたちはある状況になると、忠告や依頼を素直に受け入れられない時がある。面と向かって言われると思わず反発してしまったり、時には意地になって逆の行動をしてしまう。しかしながら一方では、直接的でない「場の雰囲気」に対しては敏感に反応してしまう傾向もある。

そこでここでは「効果音」に注目した。伝えにくいことや察してほしいことを言葉で表現するのではなく、それらを音にのせ「空気を伝播させる」という方法によって相手の行動が自然と喚起されることを目指している。また、一対一での意思表示であるだけでなく、場全体の一体感や気持ちを察しあうコミュニケーションを喚起することもあるだろう。
「~をしなさい/すべきだ」というモラルや精神論に訴えかける方法ではなく、相手のモードを変えてしまう力が「効果音」にはある。

オトナ×グルワチームは、その実現のためのツールとしてiPhoneアプリケーション「Air mimiGear」を提案する。冒頭で挙げたものはじめとした効果音をダウンロードし、さまざまな場面で再生する。これによって、日常のワンシーンが、FUNのある光景になることを期待する。

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