ふたたび、「エッジ」を読む。:経過

経過

16:30〜

CIMG0142.JPGまずは、みんなで考える。全員がそろったところで、概要を説明しました。「課題」を書いたプリントに加え、絵コンテ用の紙も配ってみました(ほとんど使われなかったみたいです)。基本装備ともいうべきスケッチブックとマーカーにくわえ、ビデオカメラ1台(一部はメディアセンターから調達)とビデオ(DV)テープ1本を支給しました。

「小林ビル」は、その後、少しずつ片づけをしているので、「カフェっぽい」空間になっています。それぞれのグループは、まず話し合いをして、課題の内容を理解するとともに、撮影の方針を立てます。わりと早い段階で、カメラを持って出かけるグループもありましたが、しばらくは「作戦会議」がおこなわれました。先学期の研究会のテーマをもう一度考える…という課題だったので、今学期から履修をはじめたメンバーには、その内容を説明することも求められます。フィールドは変わっても、「エッジ」という概念で、あたりを見回すことはできるはずです。そのように、いろいろな「場所」を、おなじ概念で見るということが、今回の課題のねらいです。

17:10ごろ

すべてのグループは、フィールドに出ました。といっても、小林ビルを中心とする数百メートル圏内です。ぼくも、少し歩いてみたのですが、じつは、看護医療学部のキャンパスに行くのは、おそらく3度目くらいでした。しかも、いつもはクルマであの道を横切って行ってしまうので、歩いて行くのは初めて。こんなに近くにいながら、じぶんの行動範囲がとても限定されていること(まさに、そのことを学生にも体験してほしかったわけですが)に、あらためて気づきました。

看護医療学部の構内への出入りや、写真撮影の問題なども、ふだんの「常識」で考えていたので、事前の調整はまったくしていませんでした。ちょっと不用意だったかな、と反省しつつ、映像が出来上がるのを待ちます。交差点のところで定点観測のようにカメラをかまえているグループもあれば、キャンパスを結ぶバス(マイクロバス)に乗って何往復もしているグループもありました。「キャンプ」という学習環境の、重要な特色のひとつは、時間の制約…です。今回も、2時間半ほどで、構想から撮影までを済ませる必要があるので、時間配分のしかたが問われることになります。このあたりは、「キャンプ」における課題をどのように設計するかという問題と密接に関わってきますが、「適切」な課題をデザインすることができれば、時間の制約は、ほどよいプレッシャーをあたえたり、動機づけにつながったりするはずです。

19:30ごろ〜

2475449603_d9123db158.jpg上映会スクリーンとプロジェクタのセッティングをして、上映会の準備をしました。やがてあたりは暗くなって、それぞれのグループが戻ってきた段階で、ビデオの上映会を開きました。完成したのは、「イメージのエッジを越えて」「無関心というエッジ」「一日六〇縁」「エッジ声」という4つの作品です(LinkIcon作品集へ)。

まず映像を流し、そのあとでグループのメンバーが、映像について補足や解説をおこないました。この日の「キャンプ」は、編集なし(ポーズボタンを多用する、あるいは長回しをする)の映像づくりだったので、なかなか苦労もあったと思いますが、短期集中でを試みました。およそ10日後(5月17日〜18日)に予定されている鹿児島フィールドワークでは、同じグループで、同じ方法で60秒の映像をつくることになります。それぞれのグループのプレゼンテーションです。今回は、各グループに配布したスケッチブックか模造紙に、それぞれのアイデアをまとめて報告しました。

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03:ふたたび、「エッジ」を読む。
2008年5月8日(木)

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