隠れたおしゃべり
青山大毅・笹野結衣・神通絵里花
まちのイメージ
【隠れたおしゃべり】東京都中央区銀座1丁目 ※クリックすると拡大表示されます。今学期のグループワークでは「工夫と修繕」というテーマのもと、銀座1丁目から8丁目を歩いた。フィールドワークをおこなう前は、銀座に対して華やかで、洗練されたまちという漠然としたイメージを持っていた。
銀座のまちは、碁盤の目のように道が走っており、縦横の通り一つ一つに名前がつけられている。それは綺麗であるとともに、どこか整然とした印象を受ける。この珍しいまち並みも、銀座独特の雰囲気を作り出す要素の一つなのだろう。まちを歩くひとの服装や行動も、銀座という場所柄を意識し、反映されているように感じた。
歩いていると、まちの中に小さな路地が無数に張り巡らされていることに気が付く。そこには小さな飲食店が立ち並んでおり、道は狭く、少し薄暗い。フィールドワークを開始した当初は、この細い路地に入るのも少し躊躇ったものだ。よそ者が入るには少しはばかられるような雰囲気がそこに漂っているように感じられたためである。しかし、何度も銀座へ足をはこんだ今では、そこに住むひとの多くがそうしているように、路地を抜け道として利用できるようになった。
半学期に渡るフィールドワークを経て、当初抱いていた銀座に対するイメージは異なるものとなった。まちに住む人びとの暮らしを垣間見ることにより、親しみやすい身近な側面もあるまちという印象へと変化したのである。
● つづきをPDF版で読む [工夫と修繕](1.9MB)
● フィールドワーク展Ⅸ:おでん
慶應義塾大学 加藤文俊研究室(2012年度秋学期)
こんなのもあります。|常連になる(2012)|芬蘭風俗採集(2012)|まちのおみやげ(2011)|法政・明治・立教 ぐるり調べ(2011)|早稲田・慶應・東大 ぐるり調べ(2010)|おもしろさで変える(2010)|交わらない場所(2009)|