ぐるり調べ ::: 東大

東大

本郷に流れる川

todai.jpg「東大ぐるり 2010」神通絵里花・原口さとみ・丸本智也・南美帆ぐるりと囲まれたこの一キロ圏内の半分は、東大の三、四年生が通う本郷キャンパスが占めている。実際に歩いてみると「まちの中に東大がある」のではなく「東大か、まちか」という意識に自然と切り替わる。それほどに東大のキャンパスは塀に囲まれていて門も立派であり、キャンパスの内と外が完全に分かれている。

本郷通りはとても幅の広い道路だ。昼どきになると、赤門、正門から学生が溢れでて、道路を横断し、通り沿いの店に流れこんでゆく。何度も通ううちに、私たちには本郷通りが川に見えてきた。学生は、本郷通りという川を渡って初めて、まちに出会う。

学生が利用する本郷通り沿いの店を観察すると、その大多数はコンビニやファストフード店、チェーンの定食屋などであることに気がつく。それらの店に入り昼食を買い求め、空腹を満たすと、学生はまたすぐにキャンパスへと戻って行く。本郷通り沿いやその裏をぶらぶらと歩く姿はほとんど見かけなかった。

フィールドワーク展VIILinkIcon

さらにくわしい調査結果や写真は、2011年2月4日(金)〜6日(日)に開催される「フィールドワーク展VII」(ギャラリー やさしい予感)でご覧ください。成果をまとめた冊子、『早稲田・慶應・東大 ぐるり調べ』(A5変型・16ページ)は、会場で配布しています。