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リバティータワーを見上げる

meiji_map.jpg明治ぐるり(2011)相原瑛里・高木静香・長冨将成・丸本智也・吉田あんな御茶ノ水にそびえたつリバティータワー。現在の明治大学の象徴とも言えるものである。御茶ノ水にあまり足を運ぶ機会のなかった私たちにとって、その印象はかなり強かった。このリバティータワーを中心に、直径一キロの円を描き、その中をくまなく歩く。
実際にぐるりの範囲を歩いてみると、その存在をそれほど強く感じないことがわかる。御茶ノ水一帯には、三井住友海上や集英社などの大型ビルが建ち並んでおり、遠目にみればそれらとあまり区別がない。タワーの外観がベージュと緑色で造られており、上部にある「明治大学」の表記がなければホテルかなにかと勘違いしてしまうかもしれないほどだ。また、御茶ノ水や神保町は道幅が狭い上に店舗数が多い。すぐそばの建物が邪魔をして、それを拝むことができるのは数少ない開けた道や公園の中だけである。

リバティータワーができる前の明治大学は、今とはすこし様子が違ったようだ。時層写真を見てみるとわかるが、通りにどっしりと構える荘厳な雰囲気の校舎である。近年では見られなくなったが、かつて六大学野球で明治大学が優勝すると、御茶ノ水周辺でパレードも行われていた。
現在では、大学の数ばかりが増えてしまい、「明治大学らしさ」は薄くなってきているのではないかと感じる。御茶ノ水の駅やまちには学生の姿がたくさん見られるが、彼らがどこに所属する学生なのか、ということが確認しがたく、通学する学生によってつくられる「道」のようなものが多方向にのびている。また、門や壁によって大学が囲まれていない点も、一つの特徴である。和泉キャンパスができたことによって、かつての御茶ノ水にあった「明治大学らしさ」が明大前駅周辺に移行し、御茶ノ水キャンパスをいわゆる「都心型キャンパス」として位置づけたのではないか、とも考えられる。

しかし、門や壁によって大学が囲まれていないように見えていても、実際にキャンパスの中に入ってみると、また違った印象がある。ビルとビルの隙間の狭いスペースに喫煙所が設けられていて、そこに学生がたむろしていた。都心のキャンパスならではなのだろうか、一つ一つの建物の敷地内に入ってみると、そこには窮屈とした「囲まれている」感があった。

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