ぐるり調べ ::: 立教

立教

「大学まち」とは?

rikkyo_map.jpg立教ぐるり(2011)川村恵理・新飼麻友・関取花わたしたちにとって、このフィールドワークの呼び名はいつだって「ぐるり」だった。立教大学を中心とした直径一キロメートルの円。立教大学に針の先をあてて、同じ幅でぐるりと一周円を描く。そしてそのなかを、まるで顕微鏡を覗き込むかのように、くまなく観察する。

ぐるり調査において、ひとつ大事なキーワードとなるのが「大学まち」だ。調査のはじまりは、「大学まち」ってなに?そしてその答えを求めてまちを歩く。何度も同じ土地を訪れ、しつこく観察する。大学の最寄り駅は池袋駅であるけれども、わたしたちが注目すべきは「池袋」ではない。いつだって「大学まち」としての池袋だ。そうすると、結局「大学まち」の定義に行き当たる。しかし、おそらくその問いに明確な答えはないのだろう。ただ大学とまちの関係をことばにしたもの、それが「大学まち」というフレーズであり、大学があればどんなまちでも、そこは「大学まち」になり得る。たとえ、まわりがオフィスビルばかりに囲まれていたとしても、あるいは周りに何も無いような辺鄙な土地に建てられていたとしても、かならずどこかに大学の存在を示すようなヒントは隠されている。

そしてそれを見つけるのがわたしたちの役目だった。しかしそれはある一定の距離を取らないとみえてこない。近すぎてもダメ、離れすぎてもダメ。それがこの調査の難しい点であり、面白い点でもある。調査をしていくなかで、「大学まち」という言葉を変に意識しないようにするのも大事なことであった。そんな、わたしたちの目線で、いまの池袋をあらわす。

・つづきはPDF版で: [法政・明治・立教 ぐるり調べLinkIcon]

はなちゃん.JPG ふたつの家.jpg 消火器-photo66.jpg