Tales of Trainart ::: 紀の国 イトウケート

秋庭大志郎・伊藤圭

私たちは、紀の国トレイナートの特別列車の中で紀の国イトウケートというプロジェクトを行いました。本プロジェクトは「ちょっと一駅、お付き合い 頂けないでしょうか？」というコンセプトのもと研究室所属の学部4年伊藤圭(イトウケイ)と対話をし、その記録を伊藤が着用する白いシャツに描いていくというものです。

通常であれば電車の乗客は乗車と降車に伴い駅を通過する度に入れ替わり、それらの乗客が電車で出会うということはありませ ん。しかし、伊藤圭が特別列車に留まり乗客と自らとの出会いをシャツに記録していくことで、本来ならば出会うはずの無い人達が伊藤圭というメディアを介して特別列車という限られた空間の中で繋がることが出来るのではないかと考えました。人々との出会いを通し、白いシャツに刻み込まれるしわ、汗のにおい、そして素敵な絵。このシャツを見れば、彼らと過ごした時間にいつでもタイムスリップしてしまうようです。

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