Tales of Trainart ::: ホームとわたし

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02:ホームとわたし

田中優里・土屋麻里




「電車が来るまで、どこに立って待ちますか?」

和深駅のホームは細く長く延びており、立つ場所によって見える景色は変化します。ここに訪れる人たちは、どのような景色を見ているのだろうか。そんな疑問から、わたしたちは駅で一日を過ごし、そこで出会った人びとをひとりずつ写真に撮っていきました。一本のホームの上に、それらの写真を重ね、和深駅を映し出しました。

「電車から見る景色と、ホームから見る景色ってちがうのね」

ある人のそんな言葉が印象に残っています。和深駅は、お世辞にもいきいきとした駅とは言えません。しかし、そこには、地元の人が愛し、初めて降り立った人も反対側のホームまで歩いて行ってしまうほどの、魅力的な景色が広がっていました。電車の中にいては分からない、不思議な居心地のよさがありました。

あなたは、駅でどんな景色を見ていますか。