加藤文俊研究室

シャドーイング

私は、ORF会場において、シャドーイングを行った。シャドーイングとは、観察する人の「影」のようになりその人の行動をトレースして、行動観察を行うものである。今回は、計5名のシャドーイングを行った。
来場者はみな、総合受付を通らなくてはならないので、エントランスから総合受付でパンフレットを受け取るという道のりまでは同じである。また、5名中4名はそのまま、大きなマップのボードを見るというところまで同様であった。ここで特筆すべきは、誰も受け取った資料にその場で目を通すことは無かったということだ。来場者は、ORFのパンフレットなどの、資料が入った袋(?これ言い方なんていうんだろう)を受け取る。その配布物からマップを見ることはなく、ボードに描かれたマップに目を向けていた。全体を通して、マップを見るよりもむしろ、見える景色を手掛かりにして、目的の場所を探し出していた人が多い。ブースを回る来場者にとっては、パンフレットは、その場で利用するものというよりも、アーカイブ的に後から見返すものなのかもしれない。
また、さまよう来場者もいた。以下に示すルートを歩いた男性は、A48の厳研をメインとして来場していたと考えられる(ブースの滞在時間の長さ、コミュニケーション量の多さから)。にも関わらず、一番左端のA01~A10列に行き、その後ホールを横断するようにして、会場の右端にまで歩いていっていた。その後、B17付近で誰かを始め、厳研にたどり着いた。ここから分かることはなんだろうか。


そもそものマップに単純な英数字しか振っていないことが問題である。一般的に、どこか目的のブースがある場合は、そこに向かって歩いて行くため、ナンバリングだけでも問題なくたどり着けるだろう。ただ、Aホールは1~62まである。あなたは「加藤研はA61だから来てね!」と言われたとして、果たしてその番号を覚えていられるだろうか。必要なのは、もう少し細かいカテゴライズだろう。A53-A62XD(エクスデザイン)であることは、行けば分かるが、このマップからは見えてこない。XDゾーンといったように、なんらかの軸を持って整理した上で、マッピングを行うと、来場者にとって、より分かりやすいORFになると考えている。

(塙佳憲)