暴れるコード
携帯電話やラップトップのパソコン、ディスプレイやスピーカー。展示方法などと関わってくるものもあるが、こうした電子機器が多くのブースで見られた。ORFは朝から夜まで、長い時間行われている。電子機器があるということは充電が、さらに言えば、充電の電源を確保するコードが必要になる、ということである。会場には、廊下もふくめ、至る所にコードが張り巡らされていた。
なぜコードは煩雑になるのだろう。会場をまわりながらそんなことを考えていた。せっかくきれいに作り上げたブースだ。きっとコードまでもきれいにおさまっていたほうがいい。でもブースの中に入り、足元を見ると、多くのブースで端の方に無造作に押し込まれたコードが多く目に入った。気になってしまう。
コードが煩雑になる原因のひとつは、長さがうまく調節できないことだろう。当たり前だと思われるかもしれないが、電源タップのコードも、充電用のケーブルも、全てが「ちょうどいい長さ」に調節できたなら、きっと煩雑さは半減する。長さがうまく調整できず、かなり長く余ってしまっているコードは、コードのクセなのか、微妙なカーブを描き、収まりが悪くなる。これが疎ましいのだ。多くの電源口を持ったタコ足タップはコードが太くなるため、尚更そうなる。会場にもそうしたコードが見られ、こうしたものは机の下など見えなさそうな場所にそのまま置かれていた。
そこまで長さが余っていないコードをきれいに収めるために多く見られたのは、ガムテープで床にはりつける、というパターンだ。コードに沿ってしっかりと貼り付けられたものもあれば、いくつかのポイントだけを小さく止めたものあった。とは言え、いずれにせよガムテープであることは隠しようがなく、床の絨毯のような素材・柄との差は激しく、浮いて見えた。
また電源タップから充電のために伸びた充電ケーブルも煩雑さを増幅させていた。机の上においたパソコンからだらりと伸びたケーブルだ。これらにうまく対処しているブースは、残念ながら見受けられなかった。
些細なことでブースの雰囲気はガラリと変わってしまう。コードはよく話題にのぼる「些細なこと」であるが、今回改めて痛感することができた。
